調査名 | 中国・大仏寺炭鉱における通気メタンガス発電CDM実現可能性調査 | |
調査年度 | 2010(平成22)年度 | |
調査団体 | 株式会社PEARカーボンオフセット・イニシアティブ | |
調査協力機関 | 超え対中環境ビジネスコンサルティング(株)、DNV | |
調査対象国・地域 | 中国(陝西省彬長鉱区) | |
対象技術分野 | その他(炭鉱メタン) | |
対象削減ガス | メタン(CH4) | |
CDM/JI | CDM | |
プロジェクト実施期間/クレジット獲得期間 | プロジェクト実施期間:最初のCPAの建設開始から19年間/ クレジット獲得期間:2012年1月から2021年12月までの10年間 | |
報告書 |
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プロジェクトの概要 | 本プロジェクトは、中国全土の炭鉱を対象とするPoA(中国炭鉱通気メタンガス酸化プログラム)の最初のCPAとして、陝西彬長煤砿集団公司(彬長集団)の大仏寺炭鉱のVAMと余剰の低濃度CMMの酸化事業を、彬長集団傘下の陝西彬長新生能源有限公司が行う。当該PoAのプログラムコーディネーターは、陝西彬長新生能源有限公司である。このPoAの目的は、新しく開発された無炎酸化装置を用いて中国の炭鉱から排出される通気メタン(VAM)に含まれるメタンを酸化し、GHG排出を削減することである。酸化により回収される熱エネルギーは、発電のための高温蒸気として、及び/あるいは暖房用の低温蒸気や熱水として利用できる。 | |
適用方法論 | ACM0008(Version 7) | |
ベースラインの設定 | ガス回収はCMMとVAMの組合せで行われる。回収されたVAM及びVAMに添加されるCMMは、破壊・利用されることなく大気に放流される。炭鉱の全電力需要はグリッドにより賄われ、炭鉱の全熱需要は炭鉱の石炭ボイラーにより賄われる。 | |
追加性の証明 | 方法論ACM0008に従い、CPAの追加性を実証するには「追加性の実証と評価のためのツール」の最新バージョン(Version 05.2)を適用する。各ステップでの検討結果より、本プロジェクトのCPAは追加的である。 | |
GHG削減想定量 | 404,434tCO2/年 | |
モニタリング | モニタリングはACM0008の規定に従い実施する。 | |
環境影響等 | 環境影響評価(EIA)は、2008年6月に完了しており、2008年12月11日には山西省咸陽市環境保護局により承認済みであったが、DOEとの協議により、2011年3月に再承認を受ける予定。 | |
事業化に向けて | 彬長集団は2011年度に第1期への投資の決定を行っている。 | |
「コベネフィット」効果 (ローカルな環境問題の改善の効果) | VAM Oxidizerの試験結果、NOx、SOxの排出量が0であった。本事業で発電する電力が代替するは西北グリッドの発電所から発生する大気汚染物質の削減に貢献する。 | |
ホスト国における持続可能な開発への寄与 | プラント製造、炭鉱での操業等、新たな産業と雇用が創出され、経済効果、雇用創出効果等、中国の持続的発展に貢献すると考えられる。 |