2016年10月25日~28日、GECは、UNEP IETCが実施するCCAC*事業の受託事業として、また大阪市UNEP IETC連携事業の一環として、「気候変動のための廃棄物管理に係る地域研修ワークショップ-ペナンの廃棄物管理ベストプラクティス;Regional Training & Workshop on Waste Management for Climate Change -Penang’s Best Practices for Waste Management」の開催支援を行いました。
日時:2016年10月25日(火)~28日(金)
場所:マレーシア国ペナン州(研修視察先)Cititel Penang 会議室(ワークショップ会場)
主催:ペナン州、共催:UNEP、協力:大阪市、GEC
参加者:約120名
このワークショップには、マレーシア国をはじめとするアジアの海外都市(タイ、ベトナム、ミャンマー、フィリピン、モルジブ、カンボジア、韓国など)7ヵ国の廃棄物担当者が参加し、その他、国際機関、政府機関、学術組織、NGO、民間企業等から合計120名以上の関係者がワークショップに参加しました。
1、2日目は視察研修として、アジアの海外都市からの約30名がペナン州の9カ所の官民連携による廃棄物管理のグッドプラクティス(優良事例)を訪問視察しました。
3、4日目のワークショップの初日開会セッションでは、ペナン州地方自治担当大臣のMr. Chow Kon Yeowより歓迎挨拶があり、またペナン州知事のMr. Lim Guan EngとUNEP ROAPアジア太平洋地域事務所の吉田鶴子氏より開会スピーチが行われました。
その後、UNEP IETCのMr. Mushtaq Memon企画官より「廃棄物セクターの変換」に関する基調講演、大阪市環境局の三原眞氏より「大阪市による都市間連携事業」、そしてスブランプライ市長のMs. Maimunah Mohd Sharifより「ローカルアクションの実践」に関するプレゼンテーションが行われました。
ワークショップでは、前日に視察訪問したペナン州のベストプラクティスの紹介と、民間企業による取組紹介のセッションが開催され、この中で野村興産株式会社の岩瀬博樹氏が「水銀廃棄物処理技術」のプレゼンを行いました。続いてペナン州福祉・環境担当大臣のMr. Phee Boon Pohより「ペナンの気候災害管理」と題する気候変動対策に関するプレゼンテーションが行われました。
ワークショップ両日の午後は、参加者全員が8グループに分かれ、(1) 有機廃棄物管理、(2)ごみの減量、(3)リサイクル、(4) 最終処分場での廃棄物管理の4つのテーマ(課題)についてグループディスカッションを行い、ペナンのベストプラクティスを参考として自国、都市でどのように取り組むべきかについての活発な議論が交わされました。最後にPhee環境大臣より、「廃棄物管理においては政府がイニシアチブを取ることと人材育成が重要である。ペナンにおける取組みを他都市と共有することで、廃棄物管理と環境保全の向上に貢献したい。」とのコメントがありました。最後に、ペナン州副知事Mr. Mohd Rashid Bin Hasnonからの閉会の辞により、本ワークショップは成功裏に終了しました。
GECでは、UNEPや大阪市をはじめとする関係機関、国・都市、企業、学術機関等とのパートナーシップをさらに強化、拡大しながら、今後も地球温暖化対策や廃棄物管理の改善をはじめとする重点事業に今後も積極的に取り組んでいく予定です。