調査名 | ベトナム・タイニン省における澱粉加工工場メタンガス回収エネルギー供給事業調査 | |
調査年度 | 2007(平成19)年度 | |
調査団体 | 株式会社東芝 | |
調査協力機関 | TRUONG THINH CO., LTD | |
調査対象国・地域 | ベトナム社会主義共和国・タイニン省 | |
対象技術分野 | バイオマス利用 | |
対象削減ガス | メタン(CH4)、二酸化炭素(CO2) | |
CDM/JI | CDM | |
プロジェクト実施期間/ クレジット獲得期間 | プロジェクト実施期間:11年間(2008~2019)/クレジット獲得期間:10年間(2009~2019) | |
報告書 | ||
プロジェクト概要 | ベトナムのタイニン省にあるタピオカ澱粉加工工場において、開放ラグーンで構成される既設の工場廃水処理設備にメタンガス回収設備を設置し、ラグーンからのメタン排出を削減するとともに、回収したメタンを使用して電気・熱エネルギーを生成し、化石燃料由来の二酸化炭素排出を低減させるプロジェクト。 | |
ベースラインの設定・追加性の証明 | ベースラインの設定 小規模CDMのカテゴリーに合わせ3つのコンポーネントに分けてベースライン設定を行った。
投資バリアを分析し、CER無しでは事業性が小さくプロジェクトがBAUで無いこと、CERによって投資メリットが生じることを確認した。 | |
GHG削減量 | 本プロジェクトによって、毎年24,294tCO2、クレジット獲得期間全体で242,940tCO2のGHG削減量が得られる見込みである。各コンポーネントのGHG削減量は以下の通り。
| |
モニタリング | 小規模CDMの小規模方法論AMS-III.H.、AMS-I.C.、AMS-I.D.に基づきモニタリング計画を行った。廃水処理でのメタン回収に関わる部分については、プロジェクトでモニタリングする回収・破壊するメタンの量に基づき排出削減量の算出を行う。 | |
環境影響等 | 本プロジェクトに関わるプロジェクト設備の建設・運転は、環境への否定的な影響はなく、現在の環境状況の改善に貢献する。
| |
事業化に向けて | 本事業調査により、本プロジェクトはCDM化によるCER収入を見込むことである程度の事業採算性が見込まれることがわかった。今後さらに事業性に影響を与える可能性のある下記の要因について整理を行って、カウンターパートとの事業実施に向けた具体的な協議を進める。
|