調査名 | 中国・淮南炭鉱バイオマスブリケットCDM事業化調査 | |
調査年度 | 2006(平成18)年度 | |
調査団体 | (株)北陽 | |
調査協力機関 | 淮南東辰集団有限公司 | |
調査対象国・地域 | 中国(安徽省) | |
対象技術分野 | バイオマス利用 | |
対象削減ガス | 二酸化炭素 | |
CDM/JI | CDM | |
プロジェクト実施期間/ クレジット獲得期間 | 2009~2029/ 21年間 | |
報告書 | ||
プロジェクト概要 | 中国・安徽省淮南市の淮南東辰集団有限公司の社有地において、石炭の代替燃料としてバイオブリケットを年間10万トン製造し、年間56,457tのCO2排出削減に貢献するプロジェクトである。バイオブリケットは、農業廃棄物である稲藁・麦藁・トウモロコシの茎などのバイオマスと石炭を、粉砕・混合し、高圧で成型する石炭代替燃料で、製造技術は日本から導入される。その優れた燃焼特性と脱硫効果から、特に中小ボイラー用燃料として、温室効果ガス・SOX・煤塵の削減に大きな効果をもたらす。本プロジェクトのシナリオは「バイオマス廃棄物と石炭を原料としたバイオブリケットの燃焼により熱が発生され、全ての境界内モニタリングデータはプロジェクト参加者により直接測定し、記録し、保存するこができる」である。 | |
ベースラインの設定・追加性の証明 | バイオブリケットは新しく開発された技術により生産される石炭の代替燃料で、本プロジェクト活動に適用できる承認されたベースライン方法論はない。今回は北陽㈱が「バイオマス廃棄物と石炭を原料としたバイオブリケットの燃焼利用に関する新ベースライン方法論」を提案し、これに基づきベースラインを設定する。追加性に関しては、CERクレジットがない場合のIRRが6.66%と低いこと、および、中国でバイオブリケットの生産経験が少ないことから追加性有と証明される。 | |
GHG削減量 | 1,072 キロトン/21年間 | |
モニタリング | 本プロジェクト活動に適用できる承認されたモニタリング方法論はない。今回は北陽㈱が「バイオマス廃棄物と石炭を原料としたバイオブリケットの燃焼利用に関する新モニタリング方法論」を提案し、これに基づきプロジェクト活動の排出削減量をモニタリングする。 | |
環境影響等 | CO2排出削減量と共に石炭燃焼による大気環境汚染物排出量が削減される。 | |
事業化に向けて | 淮南バイオブリケットプロジェクトは、環境改善及び効果省エネルギー効果の両面で優位性がある。また、石炭エネルギーに特化した安徽省・淮南市にあって主導的立場にある淮南鉱業集団グループは国内でも大型石炭供給基地として高く評価され、東南沿海地域へのエネルギー供給と共に環境・省エネルギーの両面で果すべき役割は大きい。この様な点から、当該プロジェクトは国策に合致し、しかも企業としてプロジェクトを実施する必然性を持ち、実施し得る能力を充分に持っていると判断される。 |