公益財団法人 地球環境センター

2023年度実施のJICA課題別研修「廃棄物管理技術(基本、技術編)」コース概要

2023年07月06日

背景・目的

 われわれが日々、最も身近に提供を受けている公共サービスは、一般に地方自治体の責任により行われており、その役割は市民生活の安定や改善に重要な役割を果たしている。廃棄物の適正な管理は、市民の健康で快適な暮らしを支える上での最も重要なサービスのひとつであり、日本では地方自治体が、そのための計画立案、収集運搬、リサイクルを含む中間処理、そして最終処分に至るまでの一連のプロセスを担っている。
近年、開発途上国では、生活水準の向上や産業活動の拡大、また都市部の過度な人口増加によって、ごみの量の増加やその種類の多様化を招き、最終処分場の不足や不法投棄など多くの環境問題を引き起こしている。
こういった課題を解決するため、開発途上国では「3R」=リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)の推進を始めとする適切な廃棄物処理に取り組んでいくことが急務となっており、地方自治体の積極的な関与が求められている。
(公財)地球環境センター(GEC)はJICAからの依頼を受け、豊富な廃棄物管理に関する経験を持つ大阪市やその他の地方自治体と連携し、本研修を実施する。

技術研修期間

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大も収束の兆しを見せてきたため、2023年度は英語・フランス語両コースにおいて来日研修を再開し、遠隔研修とのハイブリッドの形で実施しています。

  • 2023年度英語コース:2023 年5月22日~2023年8月1日(予定)
  • 2023年度仏語コース:2023年8月22日~2023年11月2日(予定)

参加人数

  • 2023年度英語コース:【5か国・6名】(ブラジル(2)、キューバ、フィリピン、ラオス、ウクライナ)
  • 2023年度仏語コース:【4か国・4名】(ジブチ、ガボン、ハイチ、ニジェール)

対象者

地方自治体、中央政府、または民間セクターにおいて廃棄物処理・管理に携わる技術者及び環境系技官。

研修内容

  • 途上国における廃棄物管理の現状と課題
  • 廃棄物処理の現状と課題
    <収集運搬~中間処理~最終処分>
  • 特別な処理が必要な廃棄物
  • 市民協働による3Rアプローチ
  • アクションプランの作成

研修運営体制

  • 研修実施機関: 独立行政法人国際協力機構 関西国際センター(JICA関西)
    〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2 TEL 078-261-0341
  • 研修受託機関: 公益財団法人地球環境センター
    〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2番110号 TEL 06-6915-4121
  • 研修協力機関: 大阪市環境局
    〒545-8550 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-1あべのルシアス12階・13階 TEL 06-6630-3113