GEC友の会では、会員が地球環境の保全ための小さな努力の継続を支援するため、環境エネルギー問題を学習するエコツアーを開催してきました。今年も、2016年11月1日(火)にGEC友の会会員及び同伴者の総勢30名に参加していだいて、第14回エコツアーを実施しました。
今回のテーマは「空港の環境対策」。
1994年9月に開港した関西国際空港は、伊丹にある大阪空港の騒音対策として建設されたことから、計画段階から環境への配慮を重視していました。空港島の護岸は傾斜を緩くするとともに、海藻類が付着しやすい消波ブロックを採用したことにより、周辺は魚の産卵や成長に欠かせない巨大な藻場となっています。
空港島内の可燃性ごみや生活排水の処理のほか、2013 年度からは水素、太陽光、風力エネルギーの活用等より、空港施設等からの二酸化炭素排出削減を強化し、2015年度には大型太陽光発電システム「KIXメガソーラー」が稼働しました。
また、燃料電池フォークリフト実証事業を進め、商用水素ステーションなど水素活用モデルの構築をめざしています。こうした取組みが評価され、2015年12月2日に「平成27年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」を受賞しました。
今回は、関空のこのような施設のほか、通常は入れない保安区域の施設を見学する「もっと知りたいスマート愛ランド・関空の二期島新発見コース」に参加しました。 11月1日から阪神高速道路神戸線の尼崎・阿波座間が再生工事による通行止めとなり大阪湾岸線の混雑が予想されることから、関空へのルートを松原線、阪和自動車道経由に変更しました。予定通り到着した関空展望ホールからは、ガイドさんが観光バスに乗車し、空港内を巡り、管制塔や給油タンク施設のほか、水素ソテーション、ごみ焼却施設、排水処理施設などの主要な施設の説明を受け、KIXメガソーラで降車しました。7万2千枚の太陽光パネルは圧巻でした。空港を発着する飛行機を間近に見ることもでき、機内食も楽しみました。
午後の泉州地域の魅力発見では、貝塚市にある天台宗別格本山龍谷山「水間寺」を訪問、聖観世音菩薩の伝説が残る境内などを散策しました。境内のモミジは「未だ紅葉せず」でしたが、静かな初秋を感じました。
その後、羽曳野市駒が谷にある河内ワイン館を訪問しました。赤ワインと白ワインの製法の違いや河内地域のワインの歴史を聞いたのち、10°Cに保たれた貯蔵庫などを見学、ワイン、梅酒、ぶどう果汁などを試飲させていただきました。
明け方までの雨とは打って変わった秋空に恵まれたエコツアーでした。
お世話になった関係者の皆様に感謝申し上げます。
GEC友の会事務局