公益財団法人 地球環境センター

2025年度 JICA課題別研修「都市固形廃棄物管理の実務」コース概要

2025年07月10日

背景・目的

 身近な日常公共サービスのほとんどは、一般的には地方自治体の責任で実施、提供されています。地方自治体は、自律的かつ総合的な地方行政を実施することによって、住民の公衆衛生と福祉の向上に重要な役割を果たしています。
 都市固形廃棄物の管理は、処理計画の立案から、収集・運搬~中間処理~最終処分といった一連の処理まで、住民の健康で快適な生活を支える最も重要な公共サービスの一つですが、開発途上国では、生活水準の向上や人口集中都市の拡大など様々な要因によって、廃棄物の量は急激に増加し、その種類も多様化しているため、現実には適切な処理の実施が困難な状況に直面しています。
 本研修コースは、廃棄物の収集・運搬から最終処分、また適正な処理方法やごみの減量など、より適切な廃棄物管理を実践するための地方自治体の廃棄物管理能力の向上を目的としています。

研修期間

遠隔研修:2025年8月7日~9月9日
来日研修:2025年9月10日~10月17日

※新型コロナウイルスの感染拡大以後、インターネットを利用した遠隔研修が開始されました。現在、来日研修の前に遠隔研修を実施するハイブリッド研修となっています。

参加国・人数(予定)

9か国・11名
(ガーナ、コソボ、ネパール(2)、パプアニューギニア(2)、スーダン、タジキスタン、東ティモール、ウクライナ、トルコ(国別枠))

対象者

地方自治体、中央政府、民間セクターにおいて廃棄物管理に携わる技術者・環境系技官

研修内容

  • 途上国における廃棄物管理の現状と課題
  • 廃棄物処理の現状と課題(収集・運搬~中間処理~最終処分)
  • 特別な処理が必要な廃棄物(有害廃棄物、災害廃棄物)
  • 3Rアプローチの手法(市民啓発・環境教育)
  • アクションプランの作成

研修運営体制

  • 研修実施機関: 独立行政法人国際協力機構 関西国際センター(JICA関西)
    〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2 TEL 078-261-0341
  • 研修受託機関: 公益財団法人地球環境センター
    〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2番110号 TEL 06-6915-4121
  • 研修協力機関: 大阪市環境局
    〒545-8550 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-1あべのルシアス12階・13階 TEL 06-6630-3113