タイ・チャイナート県における籾殻発電CDM実現可能性調査

公益財団法人 地球環境センター

CDM/JI事業調査結果データベース

調査名タイ・チャイナート県における籾殻発電CDM実現可能性調査
調査年度2010(平成22)年度
調査団体株式会社インダストリアル・ディシジョンズ
調査協力機関Bio-Mass Power Co., Ltd.
調査対象国・地域タイ(チャイナート県)
対象技術分野バイオマス利用
対象削減ガス二酸化炭素(CO2)
CDM/JICDM
プロジェクト実施期間/クレジット獲得期間プロジェクト実施期間:21年/クレジット獲得期間:7年×3回
報告書
プロジェクトの概要タイ・チャイナート県(首都バンコクより北方へ約200km)において、籾殻等のバイオマスをボイラで燃焼し、その結果発生した蒸気を利用して蒸気タービンにより発電を行うものである。設備規模は、定格出力3.5MWの蒸気タービン発電システムを導入し、うち3.0MW分を電力グリッドに売電する。発電された電力をグリッドに供給することで、既存の化石燃料由来の電力を代替し、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に貢献する。
 年間発電量は約2.4万MWhと想定され、GHG削減量は約13,676tCO2/年と見込んでいる。
適用方法論AMS-I.D.
ベースラインの設定 タイ電力グリッドに接続される化石燃料発電プラントからのCO2排出。
追加性の証明 ファイナンスバリア分析、及び投資バリア分析にて追加性を証明する。
 また、EB54のAnnex15に基づき、追加性証明が簡素化される場合には、その条件を用いる。
GHG削減想定量13,676tCO2/年
モニタリング承認方法論AMS-I.D.に基づき、グリッドへの供給電力量、籾殻など燃焼に用いたバイオマス量、成分量、発熱量をモニタリングする。
環境影響等 IEE-SDレポートを作成しており、その結果、環境への影響は認められない。
事業化に向けて 既に建設を開始しており、プロジェクトは開始されている。
「コベネフィット」効果
(ローカルな環境問題の改善の効果)
 当プロジェクトで燃料として用いる籾殻、saw dust、wood barkは通常、廃棄物として埋め立てられており、それが解消される。
ホスト国における持続可能な開発への寄与 IEE-SDレポートを作成しており、その結果、CDM承認を得るに必要な持続可能な開発基準を満たしている。