調査名 | ベトナム・カントー市における都市ごみバイオガス発電事業 | |
調査年度 | 2007(平成19)年度 | |
調査団体 | 大成建設株式会社 | |
調査協力機関 | カントー市人民委員会、株式会社双日総合研究所、北海道電力株式会社 | |
調査対象国・地域 | ベトナム社会主義共和国・カントー市 | |
対象技術分野 | 廃棄物管理 | |
対象削減ガス | メタン(CH4)、二酸化炭素(CO2) | |
CDM/JI | CDM | |
プロジェクト実施期間/ クレジット獲得期間 | 2009年~2020年 / 2010年~2019年(10年間) | |
報告書 | ||
プロジェクト概要 | 本事業は、ベトナム国カントー市及びその周辺地域から排出される廃棄物を最終処分場(Tan Long処分場)にて分別し、有機性廃棄物からバイオガスを強制的に発生させて発電を行い、余剰電力を売電するものである。分別した有機性廃棄物は処分場へ埋め立てられることが回避され、その埋立が回避された有機性廃棄物から発生が予想されるメタンガスが抑制される。 | |
ベースラインの設定・追加性の証明 | 承認済み方法論AM0025“Avoided emissions from organic waste through alternative waste treatment processes(新たな廃棄物処理プロセスの導入による有機廃棄物からのメタン排出回避)”(2008年1月現在Version 10.(EB35, valid from 02 November 2007))を適用する。 代替シナリオを次に示す。 (廃棄物処理) M1:本プロジェクト活動(嫌気性消化処理)が、CDMプロジェクトとして登録されずに実施される。 M2:埋立処分場への投棄。LFGは回収の上フレア処理される。 M3:埋立処分場への投棄。LFGは回収されずに大気放出される。 (発電) P1:CDMプロジェクトとして登録されずに実施される、嫌気性消化処理により発生するバイオガスを用いた発電。 P2:化石燃料を用いたコジェネレーション設備(既存/新設)。 P3:再生可能エネルギー利用するコジェネレーション設備(既存/新設)。 P4:化石燃料を用いた自家発電設備(既存/新設)。 P5:再生可能エネルギーを利用する自家発電設備(既存/新設)。 P6:電力網に接続した発電所(既存/新規)。 本プロジェクトは、廃棄物処理に係るベースラインシナリオがM3、発電に関するベースラインシナリオがP6であるため、ベースラインシナリオは、「廃棄物は埋立処分場へ投棄され、LFGは回収されずに全て大気放出される。電力源は国家電力網である。」となる。 | |
GHG削減量 | 約101,200t-CO2e/10年間 | |
モニタリング | AM0025/Version10のモニタリング項目を適用する。 プロジェクト活動のモニタリングは、UPWCによって行われる。設備の運転作業員によりモニタリングされたデータは保存される。 | |
環境影響等 | 本プロジェクトでは、大気汚染、水質汚染、騒音、振動などが発生する可能性が想定されるため、環境への影響に配慮をして設計する。プロジェクト活動が関連する法規制および環境基準を満たさない場合、EIAにて適切な低減策を講じ、プロジェクト計画に反映させる。 | |
事業化に向けて | IRR等を用いた試算の結果、投資対効果を見込むことができず、当プロジェクトの実現化は現状では困難であると判断せざるを得ない。 |