大連経済技術開発区下水汚泥等有機廃棄物のメタン発酵・バイオガス利用事業調査

公益財団法人 地球環境センター

CDM/JI事業調査結果データベース

調査名大連経済技術開発区下水汚泥等有機廃棄物のメタン発酵・バイオガス利用事業調査
調査年度2003(平成15)年度
調査団体清水建設(株)
調査対象国・地域中国(大連)
対象GHGガスメタン、二酸化炭素
対象技術分野廃棄物管理
CDM/JICDM
調査概要新設されるバイオガスセンターは、開発区内の都市固体廃棄物を受け入れ(収集運搬は従来通り、環境衛生公司のような企業が担当する)、計量後貯留し、ベルトコンベヤー移送途中に人力による選別を行なう。金属類・プラスチック類・木片など非有機系の廃棄物等は異物として取り除かれ、有機物は5mm以下に破砕されて蒸気により一定温度(55℃)を保たれてメタン発酵槽に投入される。これらの有機系の原料は約20日間の滞留期間中に、嫌気状態でバイオガスを生じ、残渣は槽下部から排出される。生成されたバイオガスは、メタンガス濃度約55%、残り大半はCO2である。この中から、都市ガス燃料として不適当な硫化物を脱硫し脱湿を行い、他の都市ガス燃料(プロパン(C3H8)・メタン(CH4))とのカロリー調整後、都市ガス本管に圧入され販売・利用される。残渣と高含水率の汚泥の脱水ケーキなどは、堆肥化槽に送られ2ヶ月程度の好気性発酵によってコンポスト製品にされ、販売される。
本プロジェクトによって、埋立処分による埋立地発生ガス(CH4:50%程度)が完全に抑制されるので、従前のベースラインに比較して、プロジェクトによるGHG発生量は大幅に削減できる。
報告書概要概要版(PDFファイル 384KB)
本文本文(PDFファイル 1.3MB)