【開催報告】JCM資金支援事業シンポジウム(2022年度)~JCMパートナー国拡大で加速する脱炭素への移行~
環境省及び公益財団法人地球環境センター(GEC)は、2023年3月1日(水)に「JCM資金支援事業シンポジウム(2022年度) ~JCMパートナー国拡大で加速する脱炭素への移行~」を開催しました。
日本政府は2030年度に温室効果ガス(GHG)を2013年比46%削減、さらに2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指すなか、地球温暖化対策計画において、JCM※1により2030年度までに官民連携でGHG排出削減量の累積1億トン程度の確保を目標としています。この目標の達成に向け、日本政府はJCMパートナー国を拡大しており、パートナー国数は現時点で25か国に達し、JCMによるGHG排出削減量の累積削減量は約2100万トン程度にのぼります。
本ウェビナーでは、2023年度のJCM設備補助事業※2及び新設される水素等新技術導入事業、さらにUNIDO‐JCM、JCM日本基金の概要を説明するとともに、JCM設備補助事業の好事例についても紹介しました。
また、ウェビナー終了後には、JCM資金支援事業に関する応募相談を設定しました。
1.開催要領
開催日時:2023年3月1日(水)13:00~15:10
会場:Zoom
主催:環境省、公益財団法人地球環境センター(GEC)
参加費:無料
2.プログラム 動画全編
司会:公益財団法人地球環境センター(GEC)総括主任 石川 章子
1)開会挨拶 |
– 環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室 参事官補佐 増田 正悟 |
2)環境省・GECによる発表 |
「JCMの最新動向、2023年度JCM資金支援事業の概要」 「JCM設備補助事業の最新動向と成功の秘訣」 「ビジネスマッチング支援ツール“JCM Global Match”の紹介」 「JCM設備補助事業ジェンダーガイドライン及びSDGsへの取り組み状況」 |
3)UNIDO・ADBによる発表 |
「アフリカにおけるUNIDO-JCMについて」 「The Japan Fund for the Joint Crediting Mechanism (JFJCM)」 |
4)JCM設備補助事業者による事例紹介 |
「ベトナム・バクニン省における廃棄物発電」 「インドネシア・西スマトラ州西パサマン県6MW小水力発電プロジェクト」 「フィリピン・パイナップル缶詰工場におけるバイオガス発電及び燃料転換事業」 |
5)質疑応答 |
視聴者からの質問等に対する登壇者の回答 動画 |
6)閉会挨拶 |
– 公益財団法人地球環境センター(GEC) 常務理事 木村 祐二 |
GECとの応募相談(オンラインで実施) |
○JCM資金支援事業に関するGECとの応募相談を設定しました。 |
3.フォトギャラリー
※1 JCMとは、Joint Crediting Mechanismの略で、途上国と協力してGHGの削減に取り組み、
削減の成果を両国で分け合う制度です。日本はこれまで25か国との間でJCMを開始するための
二国間文書に署名しています。概要はこちらをご覧下さい。
※2 JCM設備補助事業は、優れた脱炭素技術等を活用し、途上国におけるGHG排出量を削減する事業を実施し、
測定・報告・検証(MRV)を行っていただく事業です。これにより算出された排出削減量を、
JCMにより我が国の排出削減量として計上することを目的として、事業者(国際コンソーシアム)
に対し初期投資費用の1/2を上限として設備補助を行います。
問い合わせ先
公益財団法人地球環境センター(GEC) 東京事務所 事業第二グループ
担当:田辺、高橋飛来
TEL:03-6801-8773
メール:jcm-info @gec.jp