【開催報告】チリにおける二国間クレジット制度(JCM)の実施に関するウェビナー ~JCMを活用した脱炭素への移行の加速~

日本環境省及び公益財団法人地球環境センター(GEC)は、チリ政府及び日本工営株式会社と共催で、2022年10月28日(金)に「チリにおける二国間クレジット制度(JCM※1)の実施に関するウェビナー ~JCMを活用した脱炭素への移行の加速~」を開催しました。

世界情勢が大きく変化し、資源価格が高騰する中、世界各国はエネルギーの安定供給を維持しつつ、脱炭素社会への移行を加速させる必要があり、優れた脱炭素技術による省エネルギーや再生可能エネルギーの重要性が益々高まっています。日本政府によるJCM資金支援事業は、パートナー国における脱炭素技術の普及・展開を促進し、各国のNDC達成に貢献しています。

本ウェビナーでは、JCM設備補助事業※2を中心に、制度の内容を詳しく説明するとともに、JCMを活用してGHG排出削減を図る好事例を紹介しました。

また、ウェビナー終了後には、JCM資金支援事業に関する個別相談を設定しました。

 

1.開催要領

開催日時:2022年10月28日(金)21:30~23:55(日本時間)、9:30~11:55(チリ時間)

会場:Zoom

主催:日本環境省、チリ政府、日本工営株式会社、公益財団法人地球環境センター(GEC)

言語:英語及びスペイン語(同時通訳)

参加費:無料

2.プログラム 動画全編(英語) ※スペイン語の動画はこちらをご覧ください。

司会:公益財団法人地球環境センター(GEC)主任 菊地 梨沙

1)開会挨拶

– チリ環境省 Head of the Climate Change Department, Jenny MAGER
英語

– 環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室 JCM推進企画官 重松 賢行
英語

2)JCMの実施に関する最新情報共有

Japan’s Policy for Carbon Neutrality and the Role of JCM (Joint Crediting Mechanism)
– 環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室 JCM推進企画官 重松 賢行
資料 英語

Chile’s Policy for Decarbonization and Expectations for JCM
– チリエネルギー省 Head of the Climate Change Unit, Juan Pedro SEARLE
資料 英語

Financing Programme for JCM Model Projects and JCM Global Match
– 公益財団法人地球環境センター(GEC)事業第一グループ グループ長 高橋 博志
資料 英語
– 公益財団法人地球環境センター(GEC)事業第二グループ 総括主任 石川 章子
資料 英語

質疑応答
英語

3)チリにおけるJCMの実施等

バルパライソ州の農地を活用した3MW太陽光発電プロジェクト(2020年度採択)及びマウレ州の農地を活用した3MW太陽光発電プロジェクト(2021年度採択)
– ファームドゥエナジーチリ 社長 Javier Lorenzo Campos CARCAMO
資料
 英語

チリにおける案件形成
– 日本工営株式会社 コンサルティング事業統括本部 地球環境事業部 環境技術部 課長 齋藤 哲也
資料 英語

質疑応答
英語

4)閉会挨拶

– 公益財団法人地球環境センター(GEC) 常務理事 木村 祐二
英語

GECとの応募相談(オンラインで実施)

○JCM資金支援事業への応募に関するGECとの個別相談を設定しました。

3.フォトギャラリー 

 

 ※1 JCMとは、Joint Crediting Mechanismの略で、途上国等と協力してGHGの削減に取り組み、
    削減の成果を両国で分け合う制度です。日本はこれまで24か国との間でJCMを開始するための
    二国間文書に署名しています。概要はこちらをご覧下さい。

 ※2 JCM設備補助事業は、優れた脱炭素技術等を活用し、途上国等におけるGHG排出量を削減する事業を実施し、
    測定・報告・検証(MRV)を行っていただく事業です。これにより算出された排出削減量を、
    JCMにより我が国の排出削減量として計上することを目的として、事業者(国際コンソーシアム)
    に対し初期投資費用の1/2を上限として設備補助を行います。

 

問い合わせ先

公益財団法人地球環境センター(GEC) 東京事務所

担当:田辺、高橋飛来

TEL:03-6801-8773
メール:jcm-info @gec.jp