【開催報告】COP27 サイドイベント-パリ協定6条実施のキャパシティビルディングに関する優良事例及び教訓の共有-
公益財団法人地球環境センター(GEC)は、日本環境省、Global Public Policy Institute (GPPi)(ドイツ)、The Gold Standard Foundation (GSF)(スイス)と共同で、COP27会場にて公式サイドイベントをエジプト、シャルム・エル・シェイクの会場にて開催しました。同イベントは引き続きYouTubeで視聴することが可能です(YouTubeリンクは以下です)。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=0ZQ4O2I-AtU
開催要領
イベント名:-パリ協定6条実施のキャパシティビルディングに関する優良事例及び教訓の共有-(-Sharing best practices and lessons learned from capacity building for implementation of Article 6-)
開催日:2022年11月15日(火)エジプト時間:13:15~14:45、日本時間:20:15~21:45
会場:エジプト、シャルム・エル・シェイクCOP27 サイドイベント会場(Akhenaten)
主催:日本環境省
共催:Global Public Policy Institute (GPPi)(ドイツ)、The Gold Standard Foundation (GSF)(スイス)、公益財団法人地球環境センター(GEC)
イベント概要
グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約(United Nations Framework Convention on Climate Change、UNFCCC)の COP26 において、パリ協定第 6 条実施ガイドラインが合意された。日本環境省は6 条をできる限り早く実施させるには、全てのステークホルダーが 6 条実施ガイドラインに規定されたルールを理解し具体的な取組みを促進することが重要であるとして、2022年2月と3月に、各国政府及び関係者のパリ協定6条市場メカニズムの実施に関する体制準備や能力構築の具体的な検討を目的としたオンライン国際会議を開催した。また、9月には、パリ協定6条関係の専門家を鎌倉に招いて「パリ協定6条実施パートナーシップ準備会合」を開催し、能力構築の取り組みの共有や今後の連携について協議を行った。
これを踏まえ、環境省は国際機関と共同して、COP27で公式サイドイベントを開催した。6条実施に関わる関係国・機関を招へいし、6条実施に向けたキャパビルの取り組みに関する現状と今後の課題を共有した上で、6条キャパビル支援の供給側・受け手側双方の視点から今後の効果的な実施に向けた議論を行った。
同会合で得られた主なポイントは以下の通り。
- 政府、民間セクター、その他ステークホルダー内で能力ギャップが存在するため、ギャップの特定作業と、それを埋めるためのキャパビルが重要。6条実施は、省庁間連携、戦略的な能力構築、環境十全性の確保など考慮すべき事項が多岐にわたり、複雑で難しいため、体系的かつ効果的な支援の投入が必要。
- 6条の能力構築支援について、支援を行う側と受ける側で地域的、国別、分野別でもギャップが生じている。能力構築のニーズに対し、重複や競合を避けながらも、効率よく支援が行き届くよう、各機関、国、地域アライアンスの相互の連携が重要。
- 6条実施のためのルール作りなどを進めている国や機関の知見を活かすことは、効果的かつ効率的な能力構築のためにも重要。幅広い関係者間で情報共有すべき。 それぞれの国の状況に合わせて6条実施の体制整備やルール作りが進められることが予想されるため、知見及び能力構築に活用できる「6条実施パートナーシップ」は有用。
イベントの詳細はこちら(英語版)(外部リンク)をご確認ください。
問い合わせ先
公益財団法人地球環境センター(GEC) 東京事務所
担当:石川、菊地
TEL:03-6801-8773
メール:jcm-info @gec.jp