ホスト国:インドネシアJCMプロジェクト設備補助事業

省エネ型ターボ冷凍機を利用した工場設備冷却

プロジェクト実施者:(日本側)荏原冷熱システム(株)、(インドネシア側)PT. Nikawa Textile Industry、PT. Ebara Indonesia、

GHG排出削減プロジェクトの概要

紡績業はインドネシアで重要な産業の一つで、高品質な繊維製品を生産するには温度と湿度の制御(空調)が不可欠である。この空調を行うのに冷凍機が必要で、冷凍機は多量の電力を消費するため、CO2の削減には高効率のターボ冷凍機の採用が必要である。現在採用されている500USRtの冷凍機を高効率の省エネターボに替え省エネを計ると共にCO2を削減する。 省エネターボは、高効率2段圧縮機、エコノマイザーおよびサブクーラーを採用し省エネを達成している。冷媒はオゾン層破壊係数0のHFC245faを採用し、更に活性炭吸着装置を持った抽気装置で排出府凝縮ガスからほぼ100%の冷媒を回収再利用し温室効果ガスの大気への放出を無くしている。
(※ USRt:米国冷凍トンを表し、0℃の水2000lbを24時間で0℃の氷にするのに必要な冷却熱量 1USRt:3.5163kW)

想定GHG削減量

205 tCO2/年

省エネ冷凍機の採用でレファレンス機比19.1kW/時の省エネが実現できる。工場は24時間365日稼働で年間8322時間(年間総時間数の95%稼働)程度運転される。
年間の省エネ量 159MWh
= 19.1 kW/時 x 8322 時間/年
該当工場所在地の電力グリッド(JAMALI系統)の排出係数(2010年度): 0.741 tCO2/MWh

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