ホスト国:スリランカ JCM実現可能性調査(FS)

持続可能なバイオマス利用による小規模発電

調査実施団体:エックス都市研究所

GHG排出削減プロジェクトの概要

バイオマス発電は、スリランカにおける再生可能エネルギー開発の選択肢の中で、最も大きなポテンシャルを有するものと考えられている。これを踏まえて、日本製技術を活用した小規模バイオマス発電プロジェクトを2件モデル的に実施する。

 2012年現在、21件のバイオマス発電事業に対してライセンス(Energy Permit)が発行されており、これらの事業にモデルプロジェクトに基づく手法を適用し、日本製技術を活用したバイオマス発電プロジェクトの普及・促進を図る。

JCM方法論

  • リファレンス排出量
    プロジェクト発電量(MWh)×グリッド排出係数(DNA公表値)(tCO2/MWh)
  • プロジェクト排出量
    原料バイオマスの栽培・輸送・前処理に要する排出量(tCO2

なお、国家バイオマスガイドラインに準拠するバイオマスを対象とすることを適格性要件に組み入れることにより、バイオマスの持続可能性を担保する。また、より効率の高い空冷式の技術を採用することを適格性要件とすることにより、純排出削減を担保する。

想定GHG削減量

SLCFプロジェクト:25,470tCO2/年
UDEプロジェクト:50,941tCO2/年

スリランカ持続可能エネルギー局が設定するバイオマス発電導入目標値(133MW/929GWh)を2020年までに達成できた場合、約700,000tCO2/年のGHG削減ポテンシャルが見込まれる。

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