ホスト国:インドネシアJCMプロジェクト設備補助事業
フィルム工場における高効率貫流ボイラシステムの導入
プロジェクト実施者:(日本側)三菱ケミカル株式会社、(インドネシア側) PT. MC PET FILM INDONESIA
GHG排出削減プロジェクトの概要
現在、工場ではプラスチック・フィルムの製造に油焚水管ボイラを使用しているが、本プロジェクトで高効率のガス焚貫流ボイラを導入し、省エネルギー化を図る。
本プロジェクトで導入するPI制御の貫流ボイラは、燃焼と給水をより効率的に行うことが可能で、ボイラ効率の向上と蒸気の安定供給に貢献する。具体的には、従来の煙管ボイラや水管ボイラが実質効率88%程度のところ、貫流ボイラでは、最大効率98%を達成することが可能で、平常時の運転でも95~97%の効率で運転が可能になる。また、標準装備されたインバータによって電力消費を削減することができる。
想定GHG排出削減量
363 tCO2/年
- ボイラー効率比(従来ボイラー=88%、プロジェクトボイラー=96%)を基に排出削減量を試算
- 蒸気1tあたりの燃料消費量(1t/t) x 蒸気発生量(t) x 燃料の排出係数(tCO2/lt) x 電気使用量 x グリッド排出係数