ホスト国:バングラデシュJCMプロジェクト設備補助事業
省エネ型ターボ冷凍機を利用した工場設備冷却(ダッカ市郊外)
プロジェクト実施者:(日本側)荏原冷熱システム(株)、(バングラデシュ側)CITY SUGAR INDUSTRIES Ltd.
(タイ)EBARA THERMAL SYSTEMS (Thailand) Co., Ltd.
プロジェクトの概要
食品工業とりわけ製油産業・砂糖精製業はバングラデシュで重要な産業の一つで、高品質な製品を生産するには温度と湿度の制御(空調)が不可欠である。この空調を行うのに冷凍機が必要で、冷凍機は多量の電力を消費するため、CO2の削減には高効率のターボ冷凍機の採用が必要である。高効率の省エネターボ冷凍機を導入することによりCO2を削減する。
省エネターボは、高効率2段圧縮機、エコノマイザーおよびサブクーラーを採用し省エネを達成している。
冷媒はオゾン層破壊係数0のHFC245faを採用し、更に活性炭吸着装置を持った抽気装置で排出不凝縮ガスからほぼ100%の冷媒を回収再利用し温室効果ガスの大気への放出を無くしている。
推定GHG削減量
255 tCO2/年
省エネ冷凍機の採用でレファレンス機比28.4kW/時の省エネが実現できる。工場は24時間365日稼働で年間7,008時間(年間総時間数の約80%稼働)程度運転される。年間の省エネ量 398.1MWh = 28.4kW/時 x 2台 x 7,008時間/年
該当工場所在地の電力グリッドの排出係数(2014年10月現在): 0.6407 tCO2/MWh