ホスト国:インドネシア JCM案件組成調査(PS)

セメント工場における廃熱利用発電

調査実施団体:JFEエンジニアリング

GHG排出削減プロジェクトの概要

セメンインドネシア社(PTSI)トゥバン工場にあるセメント生産ラインに廃熱回収設備を設置し、回収した排熱を利用して蒸気を生成し、蒸気タービン発電機を通じて発電を行う。発電した電気エネルギーは、工場で消費する電力の一部を代替し、これにより系統からの買電量を削減するとともに、系統電力を生成するための化石燃料起源の温室効果ガス(GHG)を削減する。

JCM方法論

小規模CDM方法論AMS-III Q. ver.4 の適用が可能であるが、以下の課題がある。

  • 発電量の直接モニタリング
  • 廃熱ポテンシャルの事前推計とその値を用いたベースラインキャップ(上限値)の設定

したがって、リファレンスケースにおける消費電力量に保守的なデフォルト値を設定すること等により、CDMで課題となるモニタリングを簡素化した方法論を構築する。

想定GHG削減量

130,000 tCO2/年

  • 本プロジェクト実施による、PTSIトゥバン工場における系統電力消費量の削減効果から算出。

インドネシアの全25セメント工場に普及した場合、約1,150,000 tCO2/年のGHG削減効果が期待できる。

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