ホスト国:モンゴル
JCM実現可能性調査(FS)
10MWスケールの太陽光発電施設の導入によるエネルギー供給の安定化
調査実施団体:マイクライメイトジャパン
GHG排出削減プロジェクトの概要
10MW規模の太陽光発電所を、タイシール(Taishir)水力発電所近傍に建設する。太陽光発電により発電された電力は、固定価格買取制度(フィード・イン・タリフ)制度を利用し、ウリアスタイ・アルタイ(Uliastai Altai)電力グリッドに売電する。
この太陽光発電プロジェクトは、水不足によるタイシール水力発電所(発電能力11MW)の発電量不足に伴う 現地の不安定な電力供給状況の安定化に資するとともに、温室効果ガス(GHG)排出量の削減と深刻な大気汚染の改善に寄与する。
JCM方法論
CDM承認方法論を参考として、リファレンス排出量は、グリッドへの買電量とグリッド排出係数の積で算出する。グリッド排出係数は、モンゴル政府の再生可能エネルギー促進政策を考慮した上で、保守的となるように設定する。プロジェクト排出量は、再生可能エネルギーであることから、0となる。
想定GHG削減量
17,537tCO2/年
←太陽光発電プロジェクトにより15,943,200kWh/年の電力がUliastai Altaiグリッド(グリッド排出係数:1.1tCO2/MWh)に供給され、グリッド電力を代替すると想定する。
プロジェクトサイト
プロジェクトは、ゴビ・アルタイ県(Gobi-Altai aimag)タイシール村で実施する。太陽光発電システムからの発電電力は、Uliastai-Altaiグリッドに供給されるが、Uliastai-Altaiグリッドには2008年に稼働を開始した11MWのタイシール水力発電所も接続している。本プロジェクトにより、より安定的な電力状況を当該地域にもたらすことが期待される。