ホスト国:モンゴル
JCM方法論実証調査(DS)
高効率型熱供給ボイラの導入による熱供給システムの集約化
調査実施団体:数理計画
GHG排出削減プロジェクトの概要
- コミュニティで個別に使われている低効率の熱供給ボイラ(HOB)の使用を止め、複数の高効率の熱供給HOBを集約的に導入し、暖房用温水を複数施設に供給する。
- 公共施設(学校等)に高効率熱供給HOBを導入し、既存の低効率熱供給HOBを置換する。
プロジェクトの実施により、ボイラ効率が改善し、石炭消費量が削減することで、CO2及び大気汚染物質の排出が削減される。 また、ボイラ運転最適化の技術指導を行い、オペレーション技術を移転する。
JCM方法論
ボイラ効率と燃料(石炭)のCO2排出係数(EF)をデフォルト化し、建物への熱供給量をモニタリングする。
- ボイラ効率及び石炭CO2 EFは、実測調査結果に基づいて設定する。
- 熱供給量のモニタリングには、ホスト国の工業規格を満たしたヒートメーターを用いる。
GHG排出削減量 = (1/リファレンスボイラのボイラ効率 - 1/プロジェクトボイラのボイラ効率) × 建物への熱供給量 × 石炭CO2 EF- プロジェクトでの電力消費に伴うCO2排出量(プロジェクトHOBの消費電力量 × グリッドEF)
想定GHG削減量
Bornuur村:750tCO2/年
←(1/0.50 – 1/0.67)x 15,200 x 0.099 – 2.3 x 5,088 x 1.1501/1000 熱供給量:15,200(GJ/年)
- 年間運転時間:5,088(時間/年)
- 石炭CO2排出係数(EF):0.099(tCO2/GJ)
- 電力グリッドCO2 EF:1.1501(tCO2/MWh)
- プロジェクトHOBの最大消費電力:2.3(kW)
- プロジェクトHOBのボイラ効率:67%
- リファレンスHOBのボイラ効率:50%